P . S .

P.S.展 - トムさんへの追伸

東京芸術大学で2019年01月08日〜01月20日まで開催された、建築学科トム・ヘネガン教授の定年退官展の近くで行った、僕を含めたトム・ヘネガン研究室のOBの現在の活動を、トム・ヘネガン教授に報告する展示を、tttデザインパートナーが企画・施工・運営することにしました。トム教授に教わったことを、いかに社会に向けてクリエイティブしているかを教授に知って欲しかったのが、この展示の発端でした。

この展示は関係者だけが来るものと思っていましたが、通りがかりの近所の方々、谷根千の観光客の方々も覗いていって下さった結果、9日間で425名以上の方が足を運んで観に来ていただきました。およそ6坪という小さなギャラリーとしては、かなりの来場者数を記録しました。

(退官展の本展示も施工を行いました。詳しくは最下のリンクより参照ください。)


トム教授は、初日に来てくださり、じっくり皆のシートを読んでは、その場に在廊していた僕と毎回ハグしたりしました。9名の卒業生のプレゼン。皆の分のハグを受け取りました。

後日、教授は2回ほど来てくれました。その時に一緒に連れてきた建築のプロフェッショナル達に「この子達、全員僕の生徒たちだよ!」と紹介してくださいました。その方々も、教授の奥様も、いい展示!素晴らしい!と褒めてくださいました。

トム教授にも、そして展示してくれたトム研OBの方々にも「報告できる場所を設けてくれてありがとう」と言ってくれて、とても有意義でハッピーな展示期間を過ごして、トム教授を送ることができたのかなと思いました。

僕の建築の師は2人います。

1人は故・小嶋一浩。師からは大学時代に建築のプロフェッショナルとは何なのか、心地いいとは何か、空間とは何なのかを厳しく教わりました。そして建築の面白さを同時に知り、師を見て建築を造っていきたいと思うようになりました。僕が大学院の進学をどうしようか考えていた頃、師に相談したところ、「1年前からトム・ヘネガンという建築家が日本に来ている。彼が日本にいるなら、絶対彼のところ入った方がいい。トムは僕らの世代のヒーローなんだ」と教えてくれました。そして、僕の2人目の師となる、トム・ヘネガンに会いにいきました。

2人目の師は「Hello! Nice to meet you !」と両腕を広げてくれました。飛び込んだ師の胸の中には、知性が取り巻く素敵な建築の世界が広がっていて 、この人の言う"建築"は信頼できる。スゴイ人だ、、、と強く感じました。

その後、大学院を卒業し、数年が経った頃、1人の師はこの世を早くも去ってしまいました。

僕にとって2人の建築の師は、どちらも僕にとってのヒーローだと思っています。