羽衣の家

東京都の亜熱帯地域に浮かぶ八丈島に社員寮を設計しました。東京本土と比べて、冬と夏の寒暖差が緩やかな気候であるため、風の心地よさを意識したシェアハウス型の女子寮としました。


共有部・水回りの考え方

南側には、アプローチ、エントランス、水廻り、キッチンを配置して光と緑の溢れる設えとし、切実さが行き交うシェアハウスの水回りを明るく照らすことで、共同生活をケアしています。


広間・オープンスペースと廊下、個室の関係

個室群の中央、回廊下を挟んだ位置にオープンスペースを設け、住民の憩いの場として、座れる堀や造作家具をつくりました。床は個室と同様にクッションコルク材を採用し、疲れた足をケアし、素足でもサラサラとした肌触りのいいものとしました。オープンスペースの開口の位置は個室のドアとずらして視線をコントロールしています。また、南側を大きく開け無窓居室の問題を解決しています。個室のドアを開けた時に、自然採光・採風を採り入れられるよう個室群に沿わせてオープンスペースの壁の天井・床の取り合いの部分を空かせています。軽く遮断したい場合はカーテンを閉じることができます。


個室のデザイン

個室はそれぞれ6帖〜8帖の個室が8室あり、コンパクトにかつプライバシーを確保できるよう、開口をずらし、折り曲げながら1つの空間を構成する事で、他者から筒抜けの状態にならないよう、落ち着ける奥行きのある空間を作りました。

天井の見切りは、住宅の天井の一般的な高さである2350mmまでをホワイトとし親近感を与え、2350mm〜2700mmまでをラワン仕上げとすることで、木の温もりと通気感、開放感を与えています。

この天井高は共用部でも採用しており、共同生活における住人密度の圧迫感を軽減する目的があります。

羽衣の家/木造+コンクリートブロック造 - 平家/女子寮/増築+改修工事

/設計期間:18年6月〜8月、工事期間:18年8月〜12月/要望:気持ちのいい、風を感じる優しい女子寮