日暮里 斉藤湯

古くから街に愛されている 日暮里 斉藤湯のリニューアルを機に、若者や外国旅行者に対してのアピールや格式の向上を命題として各種デザインをやらせていただいております。現在までに、ロゴ・サイン計画・五重暖簾・腰掛け・脱衣棚・オリジナルタオル・うちわ・ネオンサイン等をやらせていただいており、現在、出入り口ファサードの照明計画も行っております。

銭湯研究の第一人者である町田忍氏によると、私たちが よく知るタイプの銭湯が一般的になったのは江戸時代に 入ってからだそうです。日本人は風呂好きであり、400 年前のブームが今もなお続いています。 

日暮里斉藤湯は創業 80 年以上の歴史ある大衆浴場です。 老朽化した旧斉藤湯を解体し、同じ場所に新しく銭湯を 建てました。新しい銭湯のニーズにも応えつつ子供から 大人、お年寄り、観光客までを迎い入れるおおらかな銭 湯にリニューアルする際にデザイナーとして長くお仕事をさせて頂いています。(2019年1月記)



出入り口の暖簾 "五重暖簾"  2018.6月

暖簾は、空間やお客様の意識を切り替える、とても重要な役割となることから、他にない特別な暖簾を提案しました。

お客様が手で暖簾をはらう時に、ミルフィーユのような感触を、

新しい"パラパラパラ"という"暖簾と人"とのやりとりのあり方を念頭にデザインしました。

特殊な制作だったため、受注してくれる暖簾屋さんがなく、自分たちで制作しました。

生地を選び、藍で染め、五重を縫い、完成した"五重の暖簾"は和モダンと賑やかさを持った素晴らしいものとなりました。

制作はとても大変でしたが、何か新しいものを作ることへの意識を変えてくれた、そんなことを教わった気がします。


制作過程

暖簾の提案(柄や仕様など30案程度)をクライアントさまにおこない、上位のものをブラッシュアップしていきます。その後、実現可能かどうかを含め検討し、デザイナー側からの意見を織り交ぜつつ、クライアントさまと話し合いを行い、見積もりをとり、承諾を得た段階で制作にとりかかります。


脱衣所のタタミベンチ "ttch" 2018.10月

お風呂上りにゆっくりくつろげるよう、防水のタタミを使用したベンチを作成しました。タタミを外すと収納になっており、備品をしまえるようになっています。


脱衣所の脱衣棚 "rysm" 2017.1月

男湯の脱衣棚のデザイン。濡れたタオルや水気を防ぐために天板をチョコチップタイルで仕上げました。またお子さんがぶつかったりして倒れないよう、足に鉄の脚を使用し重くすることで重心の高さを下げ、倒れないよう工夫しました。



ネオンサイン 2016

今ではあまり見かけないネオンサインの「ゆ」というサインを鯉が泳ぐ軌道を描くような、しなやかで、ふっくらしたものとし、周りの広告等に負けないよう目立つように熱く光を放っています。

店内の男湯・女湯のサイン 2015

建て替え前の旧斎藤湯では鯉を飼っていらっしゃいました。その鯉たちがお客様の心身を癒していたこともあり、旧斎藤湯と新斎藤湯をつなぐ役割として、ゆるりと泳ぐ鯉のグラフィックを店内の各所に登場させています。


タオルとトートバッグと団扇 2017

斎藤湯のカラーである濃い藍色を使い、ポップであり、楽しげのあるデザインのうちわをデザインしました。